学術英語学会 第1回研究大会

グローバルを生き抜く研究者のための英語

日時: 平成27年5月23日(土)

会場: 東京大学駒場キャンパス

駒場キャンパス 〒153-8902 目黒区駒場3-8-1

18号館 ホール(18号館1階)

12:30- 受付

13:00-13:30

開会挨拶:  トム・ガリー(会長, 東京大学大学院総合文化研究科教授)

概要説明:  﨑村 耕二(代表理事, 日本医科大学医学部 教授)

13:30-14:40

第1部 特別講演

演目: アカデミックライティングの科学:コーパスが拓く新しい可能性

講師: 石川 慎一郎 (神戸大学大学院国際文化学研究科外国語教育論講座 教授)

【概要】 ライティングは,ともすれば「習うより慣れろ」といった素朴な経験主義が強調されてきた領域であるが,近年のコーパス言語学の発展により,ジャンルとしてのアカデミックライティングを成り立たせる文法的・語彙的特徴や,執筆者の母語によって引き起こされやすい誤用傾向などがかなりの精度で特定できるようになってきた。コーパスをうまく活用すれば,ライティングの営みを科学的にとらえなおし,グッドライティングへの道筋を明らかにすることが可能となる。本講演では,幅広い分野の研究者の方を対象に,アカデミックライティングの諸相について紹介したい。

14:40-14:50: 休憩

14:50-16:20

第2部 パネルディスカッション

テーマ: 研究者として生き残るための英語力—-英語をめぐる苦労,そして克服への道

概要: 非英語圏の研究者がぶつかる「英語の壁」。現在第一線で活躍する研究者とて例外ではない。研究者はどのように英語の壁に向き合い,乗り越えてきたのか。研究者に必要な言語技能とは何か。様々な分野で活躍する研究者たちに語っていただく。具体的には,英語をめぐるこれまでの経験をもとに,日本の研究者がぶつかる困難,その困難を克服する手立て,学部・大学院教育への提言,組織的な取り組みへの展望,等について,各パネリストよりお話しいただいたうえでパネル全体のディスカッションに入る。フロアとの間の意見交換も含む。

パネリスト (あいうえお順):

畠山 昌則 (東京大学大学院医学系研究科・医学部 微生物学講座 教授)

松本 涼 (福井県立大学 学術教養センター 講師)

山本 裕 (京都大学名誉教授,パリ第11大学Centrale-Supélec 客員教授)

司会・パネリスト:

松田 恭幸 (東京大学大学院総合文化研究科 粒子線・原子物理学研究室 准教授)

16:20-16:30: 休憩

16:30-17:30

第3部 講演およびワークショップ(同時開催)

(1) 講演: 理工系研究者のための英語

講師: 金谷 健一 (岡山大学名誉教授)

【概要】 数理的内容の英語論文を対象とし,日本人研究者が最も苦手とする冠詞(不定冠詞,定冠詞,無冠詞)の 使い方を具体的な英文例を用いて解説する。

(2) ワークショップ: 英語論文執筆の落とし穴と安全網

講師: トム・ガリー (東京大学大学院総合文化研究科教授)

【概要】 PR 力の高いアブストラクトの書き方」から「単数・複数の使い分け」まで,英語で論文を執筆するときに数々の難題に直面する。このワークショップでは,30 年以上日本人の英語と付き合った講師が参加者から寄せられた質問に様々な対応策を提案する。

17:45-19:30

懇親会 (18号館4階オープンスペースにて) (参加無料)

[主催] 一般社団法人学術英語学会(J-SER)

■会長: トム・ガリー(東京大学大学院 教授)

■代表理事(主催): 﨑村 耕二(日本医科大学 教授)